2018年9月13日、立憲民主党は日吉雄太議員の地元である浜松市で、農林水産関係の視察と、「農山漁村タウンミーティング」を開催しました。
この取り組みは、農業、林業・林産業、漁業・水産業に関する課題について、地域毎に、また作物ごとに異なる農業事情等を含め、関係業界や関連地域の皆さんから現状をお聞きし、広く提言をいただく機会の場を設け、今後の農林漁業に関する政策ビジョンを立憲民主党として作成すべく調査を行うものです。
北海道から九州まで、各ブロックごとに開催し、今回東海ブロックでは、「静岡県浜松市」で開催することになりました。
立憲民主党からは、佐々木隆博衆議院議員(立憲民主党副代表・農林水産部会長)、川田龍平参議院議員(参議院農林水産委員)、神谷裕衆議院議員(衆議院農林水産委員)、
日吉雄太衆議院議員(党国対委員長補佐・静岡県連合代表)、党政策調査会担当者、静岡県連合スタッフなど、8名の調査団で視察を行いました。
午前中は、まず浜松市南区の農業法人「京丸園」を視察。13代続く農家で家族農業の規模ながら障害者や不妊治療中の女性、刑務所出所者など100人以上を雇用、野菜の水耕栽培を軸に適性に合った多様な働き方を実現しつつ、障害者雇用が農業経営そのものを進化させるという農福連携のさらにその先の姿を実地に見聞しました。静岡県や浜松市ではこれを「ユニバーサル農業」と呼んでいます。
続いて浜名湖岸にある「天保」の養鰻場を訪問。視察では「浜名湖うなぎ探検隊」と称して養鰻場内を歩き、2代目の軽快な解説で養鰻業の今昔を学びました。後継者不足やうなぎの稚魚の減少とそれに伴う高騰などが原因で、昔は400軒以上あった養鰻場もいまでは28軒になってしまったとのこと。「天保」では、ハウス池の中でうなぎにとって、温度調整など快適な環境を整え、生育を早めるなど随所に知恵と工夫が散りばめられていました。
午後には、浜松駅近くの「浜松アクトタワー」のミーティングルームにて、タウンミーティングを開催しました。三ケ日みかん農園の農作業受託組合の方、藤枝市で有機栽培36年目を迎えるお茶農家、島田市の森林組合おおいがわの組合長も加わり、それぞれの団体から、10分から15分程度の現状報告や提言などをしていただき、静岡県の多様で特色豊かな農林水産業に従事する最前線の現場の声を聞かせていただきました。
国の農林水産政策への感想や、農薬の使用規制、補助金行政の功罪、労働力不足の外国人労働者の受け入れなど、多彩なテーマで意見交換を行い、閉会時刻を過ぎても意見が尽きませんでした。
今回の浜松が、全国で2番目の開催になります。今後各地で同様なタウンミーティングが開催され、立憲民主党としての農林漁業に関する政策ビジョン作成に役立たせていきます。